「・・・そうね。」 たしかに頼子の話は一理あるかもしれない。 自分ははそういうことに対して固すぎるのかもしれない。 しかし環にマッチングアプリで彼氏を探すという選択肢は全くなかった。 今は自分の生活を立て直すことで精一杯なのだ。 そしてそれ以上に葉山の存在が自分の中で大きくなり、自らも葉山を求めていることを環は自覚し始めていた。 環は幸せそうに笑みを浮かべる頼子が羨ましかった。