花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


しかしそれから大川について聞いていくうちに、環は頼子と大川の関係が不安に思えてきた。

「彼、実は離婚を経験していて・・・しかもバツ2なの。」

「そう・・・。」

40代ならそういうこともあるだろう、とは思うものの、どういう経緯で2回も離婚に至ったのか・・・それによって人物評価が変わる。

環は率直に言った。

「頼子、どういう理由で離婚したかちゃんと聞いた?」

「うーん。なんか性格の不一致みたい。」

「みたいって・・・もっと細かく聞いたほうがいいよ。頼子の恋に水を差したいわけじゃないけど、彼の方に問題があったかもしれないし・・・。」

環の助言も恋の渦の中にいる頼子には届かず、頼子はあっけらかんと言った。