「それがね。」
大柄な頼子が話したくて仕方がないというように環に打ち明けた。
「実は・・・最近お付き合いしている彼がいて。」
そうじゃないかと内心環は感じていた。
最近頼子の服装や持ち物がめっきり変わったからだ。
今まではカジュアルなパンツにリュックといったファッションだったのが、派手な柄物のワンピースやブランドもののバッグを持つようになった。
それはきっと意中の男性の好みなのだろう、という予感がしていた。
しかし環は初めて気づいたというような顔で驚いてみせた。
「そうなんだ!おめでとう!」
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