花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


環は毎日のように友恵の見舞いに病院へ行った。

友恵は、優秀な医者がいることで有名な大学病院へ入院していた。

見舞いには友恵の好きな花や手作り菓子を持っていった。

泣きそうな顔の環を、友恵は逆に励ました。

「環、心配しすぎ。私は大丈夫。きっと元気になる。そしたらまたバレーしよ?」

「うん・・・。約束だよ。」

「うん。約束。」

環は友恵の小指に自らの小指を絡めて小さく振った。