バレー部へ新入部員として活動し始めたとき、隣に並んだ友恵がやる気に満ちた笑顔で環に話しかけてきた。
「同じクラスの・・・稲沢環さん・・・だよね?」
名前を憶えられているとは思ってもいなかったので、環は驚いた。
「うん。」
「私は結城友恵。よろしく!」
「こ、こちらこそ・・・よろしく。」
おずおずと話す環の目をまっすぐに見た友恵はニコッと笑った。
「じゃあ一緒にパス練しよ?」
「うん!」
力強いボールさばきをする友恵に負けじと、環も的確にレシーブを返した。
パス練習が終わると、友恵は環に言った。
「私と稲沢さん、きっと良いコンビになると思う。私、そういう勘が当たるんだ。」
「そうだといいけど・・・。」
「なる!絶対にね!」
友恵の力強い握手に環も頷いた。



