花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


環の真っ直ぐな瞳に、葉山は大きなため息をついた。

「見かけによらず強情な人ですね。貴女は。」

「・・・・・・。」

「俺が止めても、環さんはきっとひとりで行ってしまうんだろうな。」

「・・・・・・。」

「わかりました。俺も腹をくくります。行きましょう。寺島家へ。」

そう言って葉山は表情を和らげた。