花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


「申し訳ない。環さんをこんな風に怖がらせるつもりはなかった。」

「・・・・・・?」

「突然寺島家を訪れるより、前もって先方に知らせておいたほうが良いと思ったのです。電話で寺島家へアポを取りました。電話口に出たのは寺島君の母親でした。すぐに返答はもらえず家族と相談してからまた連絡するというところから話は進んでいません。環さんを不安にさせたくなくて、確定したら知らせようと思っていたところです。」

「それじゃあ・・・」

「その手紙を送ったのは、寺島家の誰かだと思います。」

「・・・・・・。」