花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


環と葉山は応接セットのソファに向かい合って座った。

環は封筒の中にある便せんを取り出し、目の前の葉山に手渡した。

「今朝、こんなものが届いて・・・。」

葉山は便せんの文面に目を通し、眉を顰めた。

環は意を決して葉山に尋ねた。

「私は寺島家へ行くことを葉山さん以外に話した覚えがありません。何か心当たりはありませんか?」

すると葉山は目線を落とし、頭を下げた。