誰が、どうして、こんなことを・・・ 環の身体は恐怖で小刻みに震えた。 環が寺島家へ行くことを知っているのは葉山しかいない。 まさか葉山さんが・・・ しかしその考えを環はすぐに打ち消した。 あの人がこんなことをする訳がない・・・でも、じゃあどうしてこんなものが? なんにしても葉山に相談するしかない・・・環はその便せんを拾い、そう思った。