「水城さん。あなたの指導はパワハラに近いものがあります。これが続くようでしたら、僕にも考えがあるのでそのつもりで。」 葉山の冷たい口調に、水城は肩を落として縋る(すがる)ように言い募った。 「以後気を付けますので・・・」 「水城さんは優秀なマネージャーだと僕は思っています。そのパワハラ気質を直して仕事に取り組んでください。」 「はい・・・以後気を付けます。では私はこれで。」 水城は環をきつく睨むと、逃げるように本社へ帰って行った。