花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


冷静で何事にも動じない葉山しか知らなかった頃より、その意外な部分を知った今の方が、環は葉山のことが愛おしくてたまらない。

いわゆるギャップ萌え、というやつだろうか。

葉山が元気のない日の夜は、ベッドで自分の胸に葉山の顔を抱き寄せる。

「どうした?今夜はやけに積極的だな。」

「好き。」

「ん?」

「斎さんが好き。貴方の格好いいところも、弱いところも全てが好き。ずっとこうして抱き締めてあげたい。」

「俺、環の母性本能をくすぐるような事、したか?」

「うん。・・・私にはいつも素顔の斎さんを見せて。」

「ああ。環もな。」

「私はいつも見せてるよ?」

「俺は・・・。焦がしてしまったパンをそっと隠してあとで自分で食べてしまう環が好きだ。」

「え・・・?」

バレてたの?

「歯医者で親知らずを抜いて、ほっぺたを腫らしてる環も可愛い。」

マスクで隠してたのに?

「何より、俺が落ち込んでると察して、甘やかしてくれる環が愛おしい。」

・・・やっぱり、今日仕事でなにかあったのね。

「でも俺には環がいるから。だから仕事も頑張れる。ありがとう・・・環。」

「ううん。」

「環・・・この体勢も嬉しいけど、そろそろキスしたい。」

葉山は環の身体にかぶさり、その顔を近づけ、唇を重ねた。






fin