「斎さん。ウチで犬か猫でも飼う?」 環がそう尋ねると、葉山はすぐに首を横に振った。 NOのサインである。 「動物は寿命が短いからな。俺はその別れに耐えられそうもない。」 たしかに環も愛するペットとの別れは辛いだろうと思う。 葉山の繊細な一面に触れ、環は今までよりもっと葉山が愛おしくなった。