言葉通り葉山は2日に一度は『clover』に顔を出し、環を指名した。
その日も静かに水割りを飲む葉山の横で、環は所在なく座っていた。
そして思い切って葉山に尋ねた。
「どうして私なんかに構うんですか?」
「さあ。どうしてでしょうか。環さんに俺のことを考えて欲しいから、とでも言っておきましょう。」
ハイスペックな葉山に好かれる理由など、環には何も思い当たらない。
「冗談はよしてください。」
真面目な顔でそういう環に、葉山はいたずらっぽく微笑んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…