拗ねた表情の環の頭を葉山は抱き寄せた。 「なにかご不満でも?」 「じゃあせめて苦手な食べものを教えて?貴方は私の作ったものを何でも美味しいと食べてくれるけど、ひとつくらい苦手なものがあるんじゃない?それくらい教えてくれてもいいでしょ?」 「じゃあ正直に言うけど、俺はミントが苦手なんだ。バレンタインデーのチョコはミント味以外で頼む。」 「うん。わかった。」 ささやかだけれど、ひとつ葉山の苦手なものが知れて、とりあえず環の気は収まった。 葉山は肩にもたれる環に真面目な声で告げた。