家に戻り夕食は外で食べようかと話していると、チャイムが鳴った。
「環、何か宅配で注文したか?」
「ううん。」
環は首を振った。
環と葉山がインターホンの画像を見ると、小出が大きく手を振っていた。
「なんだあいつ。連絡もよこさないで突然来やがって。」
玄関のドアを開ける葉山の後ろを、環も付いていく。
ドアの向こうでは真っ赤なセーターを着た小出が、むき出しのシャンパンの瓶を右手に掲げていた。
「じゃーん!サプライス訪問に来ちゃいました~。あら斎君なにその顔。もっと嬉しそうな顔して欲しいなあ。」
「今日は環とふたりきりで過ごしたかったのに。」
「まあまあ。そんなのいつだって出来るっしょ?今日はサプライズゲストも来ています!」
「こんばんは!環さん初めまして!小出の妻の翼です。よろしく~。」
小出の後ろにはポニーテールをした背の高い華やかな女性が立っていた。
その姿はどことなく友恵を思い出させ、環は心を踊らせた



