花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


ブランチが終わり食器を洗う環に、ジーンズと空色の薄手のセーターを着た葉山が声を掛けた。

「片付けが終わったら散歩に行かないか?今日は天気がいいから外は暖かいだろうし。最近仕事が立て込んでいて、環とゆっくりできなかったからな。」

「うん。行きたい。」

環は急いで片付けを終わらせ、白いスカートに葉山と同系色の薄いブルーのカーディガンを羽織り、二人で家を出た。

葉山の家は焦げ茶色の屋根にベージュの壁、プロヴァンス風な外観が可愛い。

白い出窓やレンガ造りの玄関アプローチも環のお気に入りだ。

そして花壇に、色とりどりの季節の花を植えるのも、環の楽しみのひとつである。

「独身の時に、どうしてこんなに広い家を買ったの?」

環が不思議そうに尋ねると葉山は言った。

「誰かさんと一緒に住むことを想定していたのさ。」

「誰かさんって誰?」

「もちろん・・・環に決まっているだろ?」

葉山は環のおでこを軽くつついた。

「嬉しい・・・斎さん、ありがとう。・・・大好き。」

「ん・・・俺も。」

出会った時から今も変わらず、息を吐くように環に愛を伝えてくれる葉山に負けないよう、環も自分の葉山への気持ちをちゃんと口に出して伝えようと決めていた。