「今日は休日だろ?もっとゆっくりしろよ。」
なおもきつく環を抱き寄せる葉山の手の甲を、環は軽く叩いた。
「駄目よ。ちゃんと朝ご飯は食べなきゃ。出来たら呼ぶから斎さんこそゆっくりしててね。」
なおも恨めしそうな顔をする葉山の頬にそっとキスを落とした環は、ベッドから出てすばやく身支度を整えた。
朝食の献立はその日によって変えている。
美味しいと評判のパン屋を見つけた日の翌朝は、クロワッサンとスクランブルエッグといった洋食。
前日葉山が仕事の接待で多量のアルコールを飲んだ時は、さっぱりとした和食。
葉山の健康を第一に考えながらも、環はその料理を楽しんで作っていた。
今日は環にしては遅めに起きた朝だから、葉山が好きな明太クリームパスタのブランチを作ることにした。



