「環。おはよう。」
「おはよう。斎さん。いつから目を覚ましていたの?」
「ん?寝ていても環の動きで俺の身体は反応する。何かあったときに環を守れるようにね。」
そう言って葉山は環の髪を撫でた。
「もう。斎さんは過保護なんだから。」
「環が無防備なんだろ?俺が家を空けているときも、環が心配で仕方がない。」
想いが通じ合い、お互い敬語をやめるようにしてから、ふたりの距離は急速に近くなった。
環が葉山と一緒に暮らすようになって早3ヶ月が過ぎようとしている。
葉山から贈られたエンゲージリングとプロポーズに、環は謹んでそれを受け入れた。
お互いの仕事の都合で挙式は半年後に行う予定だが、葉山の強い希望ですでに同棲生活を始めている。
葉山の両親は穏やかな夫婦で、一人息子の結婚は半分諦めかけていたから環ちゃんのような娘が出来て嬉しいと、環と葉山の婚約を心から喜んでくれた。



