環と葉山は見つめ合い、そしてゆっくりと、唇を重ねた。
ふたりの空白を埋めるような、長く甘い口づけだった。
「環さん。愛しています。ずっと俺のそばにいて欲しい。」
「はい。私なんかで良ければ。」
「私なんか・・・環さんの悪い口癖だ。俺は貴女がいいんです。貴女じゃなきゃ駄目なんです。これからも俺の為に花を飾ってください。」
葉山の優しい微笑みに、環も涙をにじませながら大きく頷いた。
再び強く抱き合うふたりの肩に、小さな雪の結晶が舞い降りた。
友恵の雪だ・・・環は大きな葉山の胸に抱かれながらそう思った。



