花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


「俺は高校在学中に心臓の病になり、友恵さんと同じ病院に入院していました。友恵さんから聞く環さんの話は、俺の心をいつも和ませてくれました。実は友恵さんには内緒で環さんの姿を見に行ったことも一度や二度ではありません。・・・あの頃、俺は友恵さんの俺への気持ちに気付いていませんでした。」

「・・・・・・。」

「そして俺の心臓の手術の日が決まりました。難しい手術だと言われていて、生存確率は30%だと聞かされました。奈落の底へ沈むような気持ちで手術の日を待っていました。俺は70%の確率であの世へ逝くのだと・・・。俺は病気に負けようとしていたんです。」