花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


「あのね、ここだけの話。斎君には僕が言ったってチクらないでね。僕ね、斎君と環ちゃんの出会いにかなり貢献してるのよ?申し訳ないけど環ちゃんの個人情報教えてあげちゃったりね。僕趣味で探偵みたいなこともしてるからさ。ここで謝っておくね。ゴメンナサイ!」

「いえ・・・そんな。全然大丈夫です。」

環は初めて葉山がアパートを訪ねてきたときのことを思い出していた。

そしてホステスとして働いていた『clover』に葉山が突然客として現れたときのことも・・・。

それは小出からの情報だったのだろうか?

「でも斎君と出会えて良かったっしょ?ん?どう?」

「はい。葉山さんは私の命の恩人と言ってもいい方です。」

「んん?まだ、そういう感じなの?おたくら。」

「??」