花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー


小出の元にビールが届き、それを一気に飲み干すと、やっと一息ついたというように大きく息を吐き出した。

「落ち着いたか?」

葉山の問いに小出はニッと笑った。

「僕はいつでも落ち着いてますよ。さて・・・本題に入りますか。」

「はい。」

環は頼子から聞いた情報を話し始めた。

「私の親友、岡本頼子というんですけど、彼女に最近彼氏が出来たと告げられたんです。大川竜壱という方で、年齢は41歳で・・・。細かいことは頼子に聞かないとわからないんですけど・・・。その人独身だと偽っていてなおかつ自分勝手な理由で別れを切り出されたそうで・・・。でもすでに頼子、100万円もお金を貸してしまって、返して貰えそうにないんです。」