休憩時間になり、環が喫茶店に入ると、葉山は窓際の席でコーヒーを飲みながら経済新聞を読んでいた。
遠慮がちに葉山に会釈し、促されるまま前に座ると、環もコーヒーを注文した。
コーヒーが届き一息入れたあと、環は縋るような視線で葉山を見た。
そして昨夜頼子に聞いた話を葉山に説明した。
葉山は黙ったまま、腕を組み、不機嫌な顔を隠そうともしなかった。
そして一言つぶやいた。
「最低な男ですね。」
「はい。許せません。でもどうしたらその100万円が返ってくるのかわからなくて、途方にくれてしまって・・・。」
メニュー