葉山が友恵の想い人だと知った今、本当はいますぐにでも葉山から離れなければならないと環は考えていた。
これ以上葉山との関係が深まる前に、これ以上葉山を愛してしまう前に・・・
けれど、頼子の件は自分の力では何も出来ないことも理解している。
葉山の優しさを利用しようとしている自分に大きな罪悪感を持ちながらも、頼子の為なら悪女にでもなろうと決心した。
「じゃあ、もう一回だけ頼っていいですか?」
「一回と言わず何度でも。」
「・・・ありがとうございます。」
「もう昼休憩だ。近くの喫茶店で落ち合いましょう。」
「はい。」
環は目を伏せてそう答えた。



