「ringって斎君が立ち上げた会社だわ。今でもお付き合いがある看護師さんからそんな噂を聞いていたの。そこに環ちゃんが働いているなんて、すごい偶然もあったものね。」
「斎君・・・て、葉山社長のことですか?」
「そうそう。葉山斎君。」
加奈子は懐かしそうな表情を浮かべた。
「その・・・葉山社長と友恵はどういった知り合いなのですか?もしかしてお付き合いしていたとか・・・ですか?」
「うーん。そんな関係ではなかったと思うけど・・・」
加奈子は少し困ったように微笑んだ。
「斎君は、友恵と同じ病院に入院していた男の子だったの。」
「え?」
葉山さんが入院していた?
気力も体力も漲り、精力的に働く葉山しか知らない環は、その事実に衝撃を受けた。



