「環ちゃん久しぶりね。元気そうでなによりだわ。」
そう目を細めた加奈子は、早くに娘を亡くした心労からか、友恵の生前よりかなり痩せていた。
「アップルパイ食べてね。好きだったでしょ?」
加奈子の手作りアップルパイが環はとても好きで、それを友恵に教えたからか、加奈子はよくおやつに出してくれるようになったのだ。
「環ちゃん、いつも友恵の命日にお花をお墓に供えてくれているでしょ?」
「・・・はい。」
「友恵のこと忘れないでいてくれて、ありがとうね。」
「忘れるわけがないです。友恵はこれまでもこれからも、私の一生の友達です。」
「・・・そう。友恵もきっと天国で喜んでいるわ。」



