「店に飾ろうと思って持ってきました。今日は古い友人の誕生日だと、ふと思い出して。」 そう言うと、葉山は意味深に環の瞳を覗き込んだ。 友恵の病室に飾られた花束の贈り主は葉山で間違いない、と環は確信した。 今日は友恵の誕生日だ。 環も仕事の帰りに、季節外れの向日葵の花を買い、窓辺に飾ろうと思っていたのだ。