改めて見ると、葉山は片手に花束を持っていた。 それを目にした環は、驚きのあまり、呼吸が一瞬止まった。 そのブルーの花束には見覚えがあった。 忘れたくても忘れられない、友恵と初めて恋について話をしたときに病室の机に飾られてあった、あの花束だった。 ただの偶然? いやまさか・・・そんなことがあるだろうか? それは可憐なブルースターの花束。 環は恐る恐る葉山に尋ねた。 「・・・その花束は・・・?」 「ああ。」 葉山はそれを持っていることを初めて気づいたように笑いながら言った。