しかし次のページを読み、環は息を呑んだ。 『勇次と海の向こうの遠い国で生きる為にパスポートを作った。勇次も折りをみてひとりで外国に住むと家族を説得するという。これで勇次も俺も寺島家から逃げることが出来る。環には申し訳ないが、何も言わず消えようと思う。』 そしてあの事故の重要なファクターと思われる文面が表れた。 『最近、勇次はストレスで眠れないらしく、いつでもウイスキーの小瓶を持ち歩き、隙を見ては飲むようになった。注意しても直そうとしない。いつか間違いを起こさなければいいが・・・。』