『勇次と別れなければ、お前を家族もろとも地獄に落とす、社会的に抹殺すると勇次の母親に恫喝された。俺のことで環を不幸にすることは絶対に避けなければならない。どうしたらいい。』 『けれどこれから先、勇次のいない人生に耐えることは出来ない。』 『いっそ勇次と遠くへ行こうと思う。』 その文章を読み、環の心は暗く沈んだ。 あの事故は兄太一と寺島勇次、ふたりのこの世からの逃避行だったのだろうか?