それぞれの幸せの形

でもある日、流石に私が智樹さんのことを目で追いすぎてて、智樹さんに片想いしてたことが陽菜にバレてしまった

「ねね、優香
もしかしてだけど、優香って智樹先生のこと好き?」

「!!?
なんで、、?」

「やっぱりね、だって優香ずっと智樹先生のこと目で追ってんじゃん笑」

「そんなつもりないのに、、」

「やっぱ好きなんだね笑」

「誰にも言わないで!!」

私が智樹先生のこと好きなんて他の看護師さんたちにバレたらそれこそ本当に終わる
私なんかが釣り合うわけない
可愛いわけでもないし、コミュニケーションが上手なわけでもない
仕事もできるほうではない

「なんで?
思い伝えればいいじゃん、本気なんでしょ?」

「私なんかが釣り合うわけないよ、」

「優香さ、いつも自分に自信ないよね、
私は優香はやればできる子だと思うよ?
仕事だってそりゃ最初はうまくいかないことが多かったと思うけど、でもさ、
今じゃ他の同期の看護師に比べてればめっちゃ仕事できるじゃん!
優香は努力の天才だね
私だって本当に優香のそういうところ尊敬してるんだよ?
だからさ、もうちょっと自信持ちなよ」

「だから!本気なら智樹先生にもっとアピールするべき!!」

そんな風にストレートにほめてくれたことにとても自身がついた
私、恋愛のほうも頑張ってもいいのかな

それから少しずつ智樹さんに話しかけるようになった

「智樹先生!
ここなんですが、、」

「智樹先生!
後で患者さんについて聞きたいことが、、」

わざわざ智樹先生に聞かなくてもいいことばかりだったが
でもとにかく必死で喋るきっかけを探してた

そんな私に智樹さんはいつも優しく答えてくれた

いつしか、出会った時よりずっと智樹さんと話す機会が多くなった
仕事も二人で遅くまで残って残業をした日なんてあった
そのあと二人でご飯を食べに行ったこともあった

このままの関係でもいいかなと最初は思ってたが、智樹さんとより近くで話すようになって
ずっとこの人のそばにいたいと思うようになった