それぞれの幸せの形

向かった先は病院だった


「麗奈が事故にあった」

ただひたすらに走った


「ヒックヒックヒックヒック」

「麗奈ーーーー!!」

「なんで、、?ヒックヒック」

病院に着くとそこには異様な雰囲気が漂っていた

「麗奈!!ハアハア」

「智樹、、!!」

「麗奈は?
何があった、、?」

「智樹、、麗奈は、」

そこには白い布に被さった麗奈の姿があった

麗奈は今日の夕方、
「智樹のとこ行ってくる!」
と言って家を飛び出したらしい
おそらく母さんから俺が熱を出したことを聞いたのだろう

その途中だった

麗奈は飲酒運転の車に撥ねられて頭を強く打った

麗奈は救急車の中で意識朦朧としながら、ずっと俺の名前を呼んでいたらしい

「とも、き、、あいたい、
ともきの、、ことが、、ずっとすき、、なの
ともき、、ごめん、、ね、、」

でも手に負えないほど怪我がひどく俺が着いたときには麗奈は亡くなってしまっていた
間に合わなかった

「俺のせいだ、
俺のせいで麗奈が、」

「それは違う!!
悪いのは運転手だよ、?智樹くんのせいじゃないから、」

麗奈のお母さんが言った

なんでそんなこと言えるんだよ俺が悪いのに
俺がいなければ麗奈はこんなことにならなかったのに

突然の別れすぎて涙も出なかった
この状況に頭がついていかなかった