「いち!に!さん!し!…」
花音は木刀を振っている、ブンっ!という鋭い音を立てながら
「気合い入ってんな!花音!」
一番隊と二番隊が稽古中の様だ
「しん!ぱち!くん!…」
「おーい…なんか間違ってんぞ」
花音は真剣な表情で謎の掛け声を叫んでいた
新八は呆れた顔で花音を見る
「あっ!新八くーん!」
汗を流しながら新八に笑顔で手を振る
「昨日の事でまた火が点いちゃったか?」
昨日の事とはおそらく寿司屋での事だろう
「うん!なんだかジッとしてられなくて!」
新八はそうか…と息を吸い、
「お前らも気合い入れろよ!」
ウッス!と二番隊の隊士の声が揃う
二番隊も全員で木刀を強く振る、複数人で出すブン!という音も耳心地が良い
「二番隊の子たちもすっごく頑張ってるね!流石はジュンタくんに育てられた子達!」
花音の声を聞いた二番隊の隊士たちは、鼻息を荒くして興奮し目を輝かせながら、ウゥーースッ!!と、更に気合いが入れる
「単純だなぁお前ら…」
「みんな、頑張ってね!」
花音は二番隊の隊士たちにニコッ!ととびきりの笑顔を送ると、うわぁぁぁん!と大号泣して木刀を振りまくる
「もう向こう行く?!」
一番隊の隊士たちは、あわれむろうな顔でそれを見つめていた
「刀で斬っちゃダメ!体で斬るの!」
しばらくすると、花音による一番隊の剣術指導の声が聞こえた
この言葉は花音の指導言葉だ
「里奈ちゃん、体の芯がズレてるよ!渚さん変な癖が付いちゃってるから直して、玲奈ちゃん渚さんに教えてあげてくれる?」
「ああ見えても花音は、実力のある剣術師範なんだよなぁ」
一番隊は女性隊士が多く、何かと苦労が多いらしいが…花音は柔軟にまとめ上げている
遠くから花音の指導を見つめる
「巷では"天才剣士"なんて言われてるし…」
二番隊の隊士たちもその光景を羨ましく、切なそうな顔で目を潤ませて見つめていた
中には涙ぐんでいる者もいる…
「ごめんね、俺で!」
新八は申し訳なさそうな声で叫ぶ
花音は新八の視線に気づき、遠くから笑顔で手を振った後、また隊士たちを指導する
「見た目は可愛い女の子なのになぁ…」
「いまぁ!かわいいって言ったぁぁ?」
花音が遠くから問いかけてきた
「聞こえたのかよ!」
「よし!そろそろ良いだろ」
二番隊の稽古もひとまずの終わりを迎える
隊士は皆んな息が上がっていた
「良く頑張ったな!お前ら!」
「新八くん!」
離れて稽古していた一番隊のみんなも集まってくる
「おう!お前らもお疲れさん!」
一番隊、二番隊の隊士たちもお互い肩を軽く叩きあったり、声を交わしている
彼らも、彼らなりの信頼関係がある様だ
「新八くん、その…」
「ん、なんだ?」
新八が問いかけると木刀の柄を逆手で握り締めた右手を自分の小さな胸に当てる
「久しぶりに、良いかな?」
その質問の意味に気づいた新八は目を輝かせて少しニヤリと笑う
「そうだな…久しぶりに」
新八は右手で下ろしている木刀の柄を強く握り締めた
「やろうぜ…花音!」
花音は少し緊張してた様な目をキリッと真剣な眼差しにして…
「はい!お願いします!」
拝もうか…天才ってやつを
花音は木刀を振っている、ブンっ!という鋭い音を立てながら
「気合い入ってんな!花音!」
一番隊と二番隊が稽古中の様だ
「しん!ぱち!くん!…」
「おーい…なんか間違ってんぞ」
花音は真剣な表情で謎の掛け声を叫んでいた
新八は呆れた顔で花音を見る
「あっ!新八くーん!」
汗を流しながら新八に笑顔で手を振る
「昨日の事でまた火が点いちゃったか?」
昨日の事とはおそらく寿司屋での事だろう
「うん!なんだかジッとしてられなくて!」
新八はそうか…と息を吸い、
「お前らも気合い入れろよ!」
ウッス!と二番隊の隊士の声が揃う
二番隊も全員で木刀を強く振る、複数人で出すブン!という音も耳心地が良い
「二番隊の子たちもすっごく頑張ってるね!流石はジュンタくんに育てられた子達!」
花音の声を聞いた二番隊の隊士たちは、鼻息を荒くして興奮し目を輝かせながら、ウゥーースッ!!と、更に気合いが入れる
「単純だなぁお前ら…」
「みんな、頑張ってね!」
花音は二番隊の隊士たちにニコッ!ととびきりの笑顔を送ると、うわぁぁぁん!と大号泣して木刀を振りまくる
「もう向こう行く?!」
一番隊の隊士たちは、あわれむろうな顔でそれを見つめていた
「刀で斬っちゃダメ!体で斬るの!」
しばらくすると、花音による一番隊の剣術指導の声が聞こえた
この言葉は花音の指導言葉だ
「里奈ちゃん、体の芯がズレてるよ!渚さん変な癖が付いちゃってるから直して、玲奈ちゃん渚さんに教えてあげてくれる?」
「ああ見えても花音は、実力のある剣術師範なんだよなぁ」
一番隊は女性隊士が多く、何かと苦労が多いらしいが…花音は柔軟にまとめ上げている
遠くから花音の指導を見つめる
「巷では"天才剣士"なんて言われてるし…」
二番隊の隊士たちもその光景を羨ましく、切なそうな顔で目を潤ませて見つめていた
中には涙ぐんでいる者もいる…
「ごめんね、俺で!」
新八は申し訳なさそうな声で叫ぶ
花音は新八の視線に気づき、遠くから笑顔で手を振った後、また隊士たちを指導する
「見た目は可愛い女の子なのになぁ…」
「いまぁ!かわいいって言ったぁぁ?」
花音が遠くから問いかけてきた
「聞こえたのかよ!」
「よし!そろそろ良いだろ」
二番隊の稽古もひとまずの終わりを迎える
隊士は皆んな息が上がっていた
「良く頑張ったな!お前ら!」
「新八くん!」
離れて稽古していた一番隊のみんなも集まってくる
「おう!お前らもお疲れさん!」
一番隊、二番隊の隊士たちもお互い肩を軽く叩きあったり、声を交わしている
彼らも、彼らなりの信頼関係がある様だ
「新八くん、その…」
「ん、なんだ?」
新八が問いかけると木刀の柄を逆手で握り締めた右手を自分の小さな胸に当てる
「久しぶりに、良いかな?」
その質問の意味に気づいた新八は目を輝かせて少しニヤリと笑う
「そうだな…久しぶりに」
新八は右手で下ろしている木刀の柄を強く握り締めた
「やろうぜ…花音!」
花音は少し緊張してた様な目をキリッと真剣な眼差しにして…
「はい!お願いします!」
拝もうか…天才ってやつを
