家に着いてから自分の部屋に入る。
すぐさま柔らかいベッドに腰を掛けた。

冬だって言うのに、体はさっきから熱い。はあっと息を大きく吐く。


小鳥遊くんに、好きって言っちゃった。

何気なく口にしたけど…。

ちゃんと目を見て、好きって言ったらどんな気持ちになるんだろう。

やっぱりドキドキするの?

私が告白したら小鳥遊くんは…いつもみたいに、私にしか見せない優しい笑顔で笑ってくれるのかな…?


ポケットの中から、キャンディを取り出して、触れた指先の感触を思い出す。

温かくて、ドキドキして胸が苦しかった。


私、小鳥遊くんに好きって伝えたい。

だけど、この距離を壊したくないのも、ほんと。

だって告白してフラれちゃったら、小鳥遊くんと今までみたいに話せないよ。

だから今は、もう少し友達でいたい。

クリスマスが終わって、バレンタインにチョコを渡して、好きって伝えよう。

口に入れたキャンディは甘くて、胸をきゅっとさせた。