「今朝はありがと。教室行っても千早いないし、話しかけれる子いなかったら…た、助かりました」
途切れる言葉を懸命に繋いで、ななせ先輩はつっけんどんに視線を向けたり、向けなかったり。
小さな手に握るミルクティ。
ふわふわの髪が風に揺れて、真っ白な肌が赤くて…すごく美人。
わあ……。ななせ先輩、綺麗だな。
目の前のななせ先輩を、はじめてちゃんと見た気がする私は、そんなことばっかり思って開いた口が閉じずに、呆気ない表情をしてる。
やっぱり小鳥遊くんのお姉さんだ。口元とか大きな瞳が似てる。
ほんの小さな発見に、私はなんだか感動しちゃってる。
だって私、一人っ子だから。お姉ちゃんか妹がほしいって、子ども頃ずっと思ってた。
いいなあ。お姉ちゃんって、羨ましい。
一人でウンウンと頷く私は、ココアのこともポタージュのことも、さっぱり忘れている。
途切れる言葉を懸命に繋いで、ななせ先輩はつっけんどんに視線を向けたり、向けなかったり。
小さな手に握るミルクティ。
ふわふわの髪が風に揺れて、真っ白な肌が赤くて…すごく美人。
わあ……。ななせ先輩、綺麗だな。
目の前のななせ先輩を、はじめてちゃんと見た気がする私は、そんなことばっかり思って開いた口が閉じずに、呆気ない表情をしてる。
やっぱり小鳥遊くんのお姉さんだ。口元とか大きな瞳が似てる。
ほんの小さな発見に、私はなんだか感動しちゃってる。
だって私、一人っ子だから。お姉ちゃんか妹がほしいって、子ども頃ずっと思ってた。
いいなあ。お姉ちゃんって、羨ましい。
一人でウンウンと頷く私は、ココアのこともポタージュのことも、さっぱり忘れている。



