放課後、沙耶佳ちゃんに「カフェで勉強しない?」と誘われたけど断った。
ほんとは、一緒に勉強したかったんだけど、今日の私には先約があるのだ。
向かったのは、学校の近くにある人通りの少ない公園。
「みゃー。おいしい?」
リュックサックに忍ばせていた、猫用のご飯を100円ショップで購入したお椀に入れる。
ふわふわで真っ白な雪みたいな毛をした、子猫のみゃーは、ペロッと舌で味見してから、小さくて可愛らしい口の中へ入れた。
ゴロゴロと喉を鳴らせて、私の足へと擦り寄るから、肌がくすぐったい。
しゃがんで、みゃーをいつものように撫でると今日はご機嫌なのか、お腹を見せてもっと触ってと言わんばかりに甘えてくる。
「あ、そーだ。牛乳──…」
「都倉さん?」
かじかんだ両手に、熱い息を吐きかけてごそごそと、牛乳を取ろうとしたとき、甘い声が耳をくすぐった。
「小鳥遊くん……」
冷たい風が背中を押して、頬が一気に染まると反射的に顔をそらした。
ほんとは、一緒に勉強したかったんだけど、今日の私には先約があるのだ。
向かったのは、学校の近くにある人通りの少ない公園。
「みゃー。おいしい?」
リュックサックに忍ばせていた、猫用のご飯を100円ショップで購入したお椀に入れる。
ふわふわで真っ白な雪みたいな毛をした、子猫のみゃーは、ペロッと舌で味見してから、小さくて可愛らしい口の中へ入れた。
ゴロゴロと喉を鳴らせて、私の足へと擦り寄るから、肌がくすぐったい。
しゃがんで、みゃーをいつものように撫でると今日はご機嫌なのか、お腹を見せてもっと触ってと言わんばかりに甘えてくる。
「あ、そーだ。牛乳──…」
「都倉さん?」
かじかんだ両手に、熱い息を吐きかけてごそごそと、牛乳を取ろうとしたとき、甘い声が耳をくすぐった。
「小鳥遊くん……」
冷たい風が背中を押して、頬が一気に染まると反射的に顔をそらした。



