別に恋に不自由している訳でもなく


悲しい恋愛も人並みに経験した。


だからと言って


悲しみの分だけ誰かを守りたいなんて思わなかった。


綺麗事言うの合わないし


善人気取るのも好きじゃない。


でもね何時からだろう?


涙もろくなったのは。


気付いたら貴方の奥さんになっていた。


大事な宝物も生れた。


つまらない事で泣く。


でもつまんない事でなんか泣かなくなった。


笑う事の幸せも


同じ毎日の有難みも


涙の意味も


ほんとの強さも


いつの間にか憶えた気がする。


いつの間にか愛を感じてた気がする。


だからあたしはこの恋をキセキと言うの。


運命の恋なんて甘えた事言わない。


奇跡として…


いつまでも大事に大事に



守り続けるの。