……気がつくとあたしはソファで寝ていた。あたしの上にはブランケットがかけられていてとっても暖かかった。

目が痛い……………。

目に違和感を感じながら辺りを見回すとここが数学準備室ってことがわかった。
…………先生は??

あたしは、重い体を引きずって探してみたけれどどこにもいない。

……あたし、先生にも嫌われちゃったのかな。

抱きついちゃったし…。しかも泣いちゃったし……。
そんなネガティブな考えを頭のなかでしていると

がらがらがらって音がして準備室の扉が開いた。

「田山ー。起きたか。お前相当気持ち良さそうに寝てたぞ。」

「寝ちゃってすいません!!!すぐに帰ります!!」
「別に良いよ。これ買ってきたし。」

先生はあたしに、アイスを渡してくれる。

「…ありがとうございます。いただきまーす…。」

あたしの口の中で爽やかなソーダ味がひろがる。

「おいしい!!」

「だろ?!それ俺の1番お気に入り☆んでこっちもオススメ!!食ってみ??」
!!!!!!!!!!!!
先生はあたしに食べ掛けのアイスをくれる。これって間接キス??!!

あたしは、素直に先生のアイスをかじる。

ほろ苦いチョコレートが口の中でひろがる。

「大人の味がする!!」

「あはは、何だよ?大人の味って?!」

先生笑いすぎ…。あたしの顔が真っ赤になる。

あたし、やっぱりこの人が好きだなって思った。