あたしの好きな人は先生？！

あたしと先生の間に気まずい沈黙が流れる。

嬉しいはずの先生との２人きり。

でも、あたしの心の中にモヤモヤしたものがあって全然嬉しくない。

由希子ちゃんどうしてるかな…？？

あたしは、由希子ちゃんのことばっかりを考えてて先生のことを見ることすらなかった。

「……ま、…山、田山！！」

「はっ、はいっ！！」

「涙、出てるけど…。これ、貸してやるから。俺、後ろ向いてるからな。」

あたしは、先生に言われて初めて自分の目から涙が溢れていることに気づいた。
先生は後ろを向いていて、あたしの泣き顔を見ないようにしてた。

先生の後ろ姿を見たとたんに愛しさを切なさが心から沸き上がってきた。