あたしは、クラス委員という立場ということで先生と話す機会が結構あった。

あたしと先生が話していると、必ず由希子ちゃんが割り込んでくる。

…あたしが話してるのに。
こんな黒い気持ちって最悪だよね……。

黙ってしまったあたしを見て、由希子ちゃんが優越感に浸ってるのがわかった。
あたしは泣くのを一生懸命我慢した。先生に顔を見られないようにうつむきながら声だけを精一杯明るくして、

「先生、由希子ちゃんが話しあるみたいですね。じゃあ、また用があったら呼んでください。」

「…おぅ、悪いな。また頼むわ。」

「はいっ!じゃあ、さよならぁ。」

席に戻ると楽しそうな由希子ちゃんの笑い声が聞こえてただただ涙が零れた。