何だかわかんないけど、あたしは凄く泣きそうだった。気を緩めたら涙がこぼれおちそうだった。あたしはいっぱい涙がたまった目を誰にも見られないようにこっそり拭いて顔を普通に保ってた。

茉利子には気づかれてたみたいだけど……。


「んじゃ、とりあえずクラス委員決めるぞ。他の係と委員は明日にするけど、クラス委員だけ今日決めます。」

クラス委員かぁ…。先生といっぱいしゃべれるかなぁ…。やってみようかなぁ…。横から茉利子が、

「優香、一緒にやろ!!定員は2人だし、きっとしゃべれると思うよ!!」

「そうだね…。あたしもそれ考えてたんだ。茉利子と一緒って安心だし…やろう!!」

「よっし!!りょーかぃ!」

茉利子は大きな声で、

「はいはぁーい!!あたしと優香立候補で!!」

由希子ちゃんが凄い目であたし達を見てたけど、先手必勝だよね!!

「えーと…田山と谷口だな。わかった。他にやりたい奴いるかー??」

由希子ちゃんは唇を噛みながら、

「茉利子と優香何で立候補すんの…??」

っていってた。多分茉利子には聞こえてなかったと思う。
ううん、聞こえなくて良かったんだ。茉利子が悪く言われることなんてないから。茉利子はあたしのために立候補してくれたから。

ほんとは茉利子、クラス委員なんてやりたくなかったと思う。キャプテンだけでも大変なのに…。

ゴメンね。茉利子…。いつも助けてくれてありがとう…。