「また襲撃を受けてんのか?」
「はい……」
「懲りねぇな。そいつらも」
呆れたように片眉を上げ、ユイさんはパッと手を離してソファに座った。無邪気に付いていき、ピョンッと隣に座る。秘技ユイさんの妹の真似。
「遠慮せずに倒してやれ」
「そんなことをしたら退学者でいっぱいになっちゃいますよ」
「覚悟の上だろ」
ソファの肘掛けに身を預けてユイさんはクールに私に言い放つ。ちょっと冷たい物言いで。
「ですかね」
「あぁ」
話しつつ距離を一歩詰めればユイさんはチラリと私に視線を送ってきた。何だかちょっと恥ずかしそう。窓の方に視線を向けてソワソワしてる。
うんうん。2人っきりだし、いい感じ。ここはもう、妹キャラでゴリ押しさせていただく。これで浴びるほどにお兄ちゃん感を味わえるはず。
「……この間から距離が近くね?」
「餌付けされて、ものの見事に懐いちゃいました」
「いちごの好感度アイテムは食べ物か」
「はい。但しユイさんの手作りが付きますけど」
「なら今日はダメだな。俺1人だから」
「1人だとダメなんですか?」
「むしろ、いいのかよ。俺しか居ねぇのに」
「はい」
「あー、そ。じゃあ……、来る?俺ん家」
コクリと頷けばユイさんは顔を手で覆って物凄く照れた感じに聞いてきた。耳まで真っ赤にして、どちらが乙女なのか分からない。



