「オラァァァ!星野いちご!覚悟っ!」
「えぇぇぇっ!?」
転入して3ヶ月は経とうかという頃。
少し平和に感じつつあったスクールライフだけど、あまり長くは続かなかった。最近、奇襲のようなものが凄まじい。
廊下を歩いていたら飛び掛かられ、教室に入れば飛び掛かられ、階段を下りていたら飛び掛かられ、危ない上にキリがない。
相手のほとんどは野心の強い1年生で奇襲が失敗すると全速力で逃げていく。おかげで数が減らない。オマケに時々本当に強い人も交ざってるから困る。
「はぁ……」
そんな私の唯一の憩いの場は四強の教室だけだ。この中は四強の人以外は入ってこないから安全。あの時、ユイさんからの申し出を断らなくて本当に良かったと思う。
「溜め息なんか吐いてどうした?」
「ユイさん……!」
ガラリと四強の扉を開けた瞬間、横からユイさんに声を掛けられた。顔を上げれば今日も見事なまでのイケメン。キラキラと輝いてる。
ガシッと片手で頭を掴まれてキュンとしているおバカさんは私くらいだろう。ニコリと微笑むとユイさんの頬が緩んだ。破壊力が強い。カッコ良すぎる。



