「いいな〜。ホットケーキ。俺の姉ちゃん、作るの下手なんだよ」
「そんなに下手なの?」
「うん。ボロボロな上に生焼けか焦げてる」
無邪気な殺し屋が心にグサッとナイフを突き刺す。うぅっ。確かに作るのは下手だけど、人前では教えないで……!恥ずかしい。
「ふーん。なら、うちに食べにくるか?」
「いいのっ?」
「いいよ〜。ユイの作るホットケーキ美味しいから」
「ええぇぇぇっ?」
スマートに約束を交わす3人の後ろで驚きの声を上げる。不思議そうな顔をされたけど、そりゃ驚くでしょう。だって、いきなりそんな家って。
「何か予定でもあった?」
「無いです」
「じゃあ、決まりで」
キッパリと予定が決まってしまい、心の底から焦る。弟は凄く嬉しいそうだけども。本当にいいのか迷う。
しかし、3人とも凄く楽しそうで。それは妹たちを学校に迎えに行っても、本当にユイさん家に着いても続いた。むしろ迷ってるのは私1人。



