「姉弟揃ってお世話になってます」
「こっちこそ」
「妹たちも同じ学校だったりしますかね?」
「弟は商店街の近くの小学校だ」
「あ、なら一緒です!」
「そこまで一緒なら家も近そうだな」
「私の家は学校の近くにある、大きい公園の隣のマンションですよ」
「それなら俺ん家も近いわ。家から公園も見えるし」
「えー!意外な共通点ですね」
共通点の多さにやたらと盛り上がりつつ、弟たちを迎えに保育園の方へ向かう。途中で学校外のヤンキーに絡まれたけど、そこはあっさりユイさんが右ストレートを放って倒してくれた。
さすがヤンキー校のトップに立っている人だ。誰よりも喧嘩が強い。
「姉ちゃん……っ!」
保育園に着き、先生に声を掛けると弟が出入り口まで走ってきた。その後ろからポニーテールの可愛らしい女の子も走ってくる。
「ユイッ」
ユイさんの名前を叫び、飛びつく女の子。飛びつかれたユイさんはムスッとした顔で抱き止めてる。でも、何だかちょっと恥ずかしそう。
もしかして照れてるのかも?照れてるのを必死に隠した結果、仏頂面になっているのかも知れない。
だとしたら意外。ユイさん可愛すぎんか!?って、じっちゃんと同じ口調で密かに心の内でツッコむ。
「今日のおやつはホットケーキがいい!」
「はいはい」
そしてやっぱり溢れ出るお兄ちゃん感。知れば知るほどツボだ。この人。



