ないものねだり


学校は楽しかった。

そのまま学校に住みたかった。

下校の時間が近づくにつれ、重くなる体。



「「「また明日ね~!」」」



帰り道、ちょっと見慣れた夕暮れの高台の綺麗な景色も、

だんだんと近づく帰る場所によって濁っていく。