次の日楓に俺は聞いた。

「和歌の連絡先か何か持ってないか?」


楓は少し黙ったが、口を開いてこう言った。

「持ってるのは持ってる。だけど誰に教えるなって言われた。
ほんとは教えたい。だけど彼女との約束を破るわけにはいかない。
ほんとごめん。」

「約束なら仕方ない。ごめんな」

そう言ってそこを去った。