アオハル・サーキュレーター





ガラステーブルに鯛めしと天ぷらが置かれる。ミツは俺が脱いだ靴下をガラステーブルの下から足で掻き出し、汚いものでも持つみたいに、指でつまんで、洗濯かごに入れた。


「うん。美味い……」


「ね? なかなかいけるでしょ?」


しっかりとした鯛の身が入った炊き込みご飯。それに、赤みそで作った味噌汁はどこか、人の心をほっとさせる力がある。


これで、明日も、生きていける。そんな明日への望みを繋ぐような、希望の味。