アオハル・サーキュレーター





「相棒」


「はっ、相棒だって?」


「そう、相棒だ。俺はこのまま自由の身になっても、どのみち警察にいわれのない罪で疑われる。長時間の取り調べに根負けして、ないことをそれこそ、シナリオのセリフみたいに自白してしまうかもしれない。だったら、お姉さん。あんたと相棒になって、運びの仕事をした方がよっぽどいい。素質は十分あると自分では思ってる。どんな状況でも俺は動じない。冷静に、クールにいられる。少なくともあんたよりはね。それはあんたもきっともう気づいてるはずだ」


「ふっ、それがあんたのAlive(生きる)ってわけか」と女は銃を下ろした。


「ここで私があんたを撃たなかったのは、車のシートが血で汚れるのをためらったからだよ。が、いい。相棒か。ふふふっ、まさかノリで言った言葉がこんなことになるなんてね」女はクスクスと笑った。


「いいよ、認めてあげる。その洞察力と話作りの才能だけはね。取り分は7:3だ」


「いいや、半分。きっちりと。飲めないなら、俺はDead(死)を選ぶ」


「ちゃっかりしてんね。わかった。半分だ。その代わり2つ」女は俺の胸元からタバコを1本抜いた。


「タバコはあんた持ち。で、メンソールは今後一切禁止」