「熱はないみたいだな。」 知ってた本当は 美里の真っ赤な顔みたら我慢できなくて……… 「なんで……?」 「唇が1番熱を伝えるんだよ。」 「だからって……酷いよ。」 そう言って美里は目に涙をためた。 「ごめん、やりすぎた。」 そうだよ。 美里は俺が高校の時つるんでた軽い女じゃないんだ。 わかってたのに……――― 俺も、美里への気持ちは軽いもんじゃないのに。 俺は最低だ。 好きな女を泣かせたんだ。 なに手なんか出してんだよっ!!!